「Tokyo-bayマダイダービー」が11日、開幕した。開幕から約2週間が経過した24日、千葉・富浦「共栄丸」(笹子宏宣船長=51)でコマセマダイ釣り挑む乗客を取材した。

同ダービーは千葉では共栄丸と勝山「宝生丸」、神奈川では八景「太田屋」と久里浜「大正丸」の4宿で、5月28日まで開催。ルールは3匹合計重量制で、期間中の入れ替えは何度でも可。また、1度エントリーを済ませれば、開催中の他の船宿で釣った魚でも入れ替え可能だ。

この日、午前船はシケ予報のため出船見送り。午前船の乗客がそのまま午後船へとスライドしての出船となった。船中1匹目は左前から2番の竹山直人さん(33)。「トントンと来たのでアワセたら掛かった」。手巻きリールで魚とのやりとりを楽しむと、やがて海面に赤い魚影が見えた。本命のマダイだ。上がったのは1・4キロの良型。「とりあえず、釣れて良かった」とニコリ。次に掛けたのは、右前から2番目の竹山冨士雄さん(62)。冨士雄さんは直人さんの父で、親子で乗船。「仕事が午前で終わったので、急きょ乗せてもらった」という。「右の人が(仕掛けを)上げて餌が残っていたけど、左は餌を取られていた。『もしかして?』と思って(指示ダナの40メートルから)45メートルに落として誘い上げてみたら43メートルで食った」。上がったのは1・1キロの本命で、親子で本命ゲットとなった。

この日の最大は、左ミヨシの佐藤治也さん(70)の2・1キロ。「今日釣れていたのが置きザオばかりだったので、しゃくったあとに指示ダナで置きザオにしていたら食った」と笑った。その後は1キロ弱も上げた。「マダイダービーにも参加しているので、入れ替えもできそうです」と話し、実際に入れ替え成功となった。

笹子船長は「今日はいい反応は出ていたけど、潮が流れたのは最初の1時間ほどで、後はほぼ流れていなかった。潮が流れれば、食ってくれるはず」と話した。また、今後のついては「まだかたまっていないけど、ノッコミは始まっているので、今後は型が期待できると思います」とアピールした。実際、前日には4・7キロが上がっている。

ダービーはまだ始まったばかり。型物を釣って、優勝を目指そう!