テニスのロジャー・フェデラー、ゴルフの片山晋呉らアンガーマネジメントをメンタルトレーニングとして活用するアスリートを紹介してきましたが、お騒がせセレブたちは裁判所命令でアンガーマネジメントを受講しています。

 ピコ太郎の「PPAP」を世界に広めたジャスティン・ビーバー(23)は2014年1月、ロサンゼルスの自宅から隣家に卵を投げ込み、8万ドル(約880万円)の罰金と清掃などの社会奉仕のほか、アンガーマネジメント講座を12回受講するよう裁判所命令が出ました。

 ナオミ・キャンベル(47)はアシスタントや家政婦への暴行で00年と07年の2度、受講命令を受けています。ショーン・ペン(57)とカニエ・ウエスト(40)はパパラッチへの暴力で受講を命じられ、ショーン・ペンは36時間受講しました。チャーリー・シーン(52)も妻へのDVで受講し、その経験から12年にドラマ「アンガーマネジメント」で主演しています。クリス・ブラウン(28)やシンディ・クロフォード(51)も受講を命じられています。

 講習は1回60分、100ドル(約1万1000円)ほどかかり、もちろん自費です。

 しかし、ナオミ・キャンベルやクリス・ブラウンはアンガーマネジメントを受講しながら、その後も問題行動を繰り返しています。なぜでしょうか。

 アンガーマネジメントはダイエットに似ています。自分自身が問題意識を持たないと、うまくいきません。ダイエットを継続するには強いモチベーションが必要なように、自分を変えようという強い意識がないと、効果は上がらず、同じような行為を繰り返してしまうのです。