■コロナストレスに負けるな
リモートワークの増加などで、生活のルーティンが変わり、リズムが乱れていませんか。あるいは外出の機会が減り、毎日ダラダラと過ごしがちになっていませんか。メリハリのある生活のために、大事な心がけを紹介しましょう。
■適度なストレスは歓迎
とかく悪者にされがちなストレスですが、良い一面もあります。適度なストレスは、脳内のノルアドレナリンが作用し、集中力が高まり、脳を活き活きさせます。判断力が増して、作業効率も高まります。
無病息災を祈って参拝者が焼けた炭の上を歩く「火渡り」は、ノルアドレナリンによる集中力が高まり、痛みを感じなくさせているのです。
しかしストレスが長引くと、このノルアドレナリンが、不安や恐怖、緊張、怒り、イライラを生み出します。ブラック企業で、ヘトヘトに疲れ切ってまで働き続けようとしてしまうのは、このノルアドレナリンの暴走が関係していると言われています。
今まさに、コロナとの戦いが長引く中で、ノルアドレナリンが暴走し、不安やイライラなどの心の症状や、肩こりや強い疲労感といった体の症状を訴える人が増えてきています。
キレやすくなっている上司はいませんか。自粛警察も、ノルアドレナリンの暴走と関係があります。こういう人たちにぜひリラックスしてもらいたい。
次回は、ノルアドレナリンを暴走させないための方法についてお話しします。
◆テレビ、ラジオでもおなじみの医師で作家の鎌田實氏が、長引く新型コロナウイルスの感染症との付き合いで、私たちにできること、いかに困難と向き合っていくか、じっくりとお伝えしていきます。