■人生を成功させる快感ホルモン
コロナ時代を生き抜くためには、リラックスして副交感神経を高め、太陽に当たって幸せホルモンを出し、脳内のノルアドレナリンを暴走させないことが大事だと前回お伝えしました。しかしそれだけでは、生活にメリハリがなくなってしまいます。大事なのはバランスです。
前向きに生きるために必要な脳内ホルモンは、ノルアドレナリンだけではありません。忘れていけないのは、ドーパミンです。
ドーパミンは、快感ホルモンと言われ、うれしい体験や楽しい経験をすると、それをもう一度味わいたいと思って、さらなる努力を続けることができます。
小さな目標を立て、それを達成していくことがコツです。ビジネスで成功していく人は、この快感ホルモンのドーパミンを上手に使って、自信を味方にしながら、アクセルを踏んでいるのです。
■背筋を伸ばせ
一番簡単なのは、姿勢を良くすること。背筋を伸ばし視線を上げると、気分も前向きになるものです。
仕事する時、歩く時、家事をする時、意識して背筋をピンと伸ばしてみましょう。うつむかず上を見上げることで、アクセル系のドーパミンが出やすくなります。目標達成した時は自分を褒めてあげること。
コロナによるストレスは、しばらく続きます。これをうまく乗り越えていくためには、ホルモンのブレーキとアクセルをうまく使いわけて、メリハリある生活を過ごしていきましょう。
◆テレビ、ラジオでもおなじみの医師で作家の鎌田實氏が、長引く新型コロナウイルスの感染症との付き合いで、私たちにできること、いかに困難と向き合っていくか、じっくりとお伝えしていきます。