従来、うつ病の原因はセロトニンとされ、薬で脳のセロトニン濃度を保つ治療が中心に行われてきました。しかし、慢性炎症説が注目されるなかで、従来とは違うアプローチをする治療も始まっています。
昨年末に出版した「シン・がんばらない」(潮新書)では、独協医科大学埼玉医療センターこころの診療科、井原裕教授と神経内科医の田中伸明医師に、薬に頼らない、うつ病治療についてインタビューしています。
井原医師らは、うつ病予防の注意点として、「睡眠量とそのリズム」「活動量の不足」「他者との関係性の希薄化」の3つを挙げています。
これをぼくなりに解説すると、日中しっかりと体を動かし、なるべく決まった時間に十分な睡眠をとるようにすることが大切です。そして、社会的つながりが減り、孤立してしまう「社会的フレイル」にならないように、友人や同じ趣味をもつ人とつながりを保ち、いろいろな集まりやコンサートなどに出かけたりすること。そうした心がけが、心身の健康につながります。
さらに言うならば、慢性炎症を防ぐために、抗酸化力のある野菜を食べ、筋肉をよく動かすことをおすすめします。これは、脳卒中の予防につながります。脳卒中も慢性炎症が引き金なのです。
日照不足の冬でも、ショッピングモールなどの施設内を2、3周ぐるぐる歩くことで、心を明るくすることができるでしょう。もしかしたら、衝動買いを防ぎ、買い物上手になれるかもしれません。

