開催地枠で出場した青森山田が初戦で姿を消した。今夏甲子園準Vの健大高崎(群馬)の前に2-6で敗戦。それでも4番沖野悠雅捕手(3年)が反撃の一打を放つなど、地元の声援を背に最後まで躍動した。今夏甲子園8強の花巻東(岩手)は5-0で有明(熊本)に零封勝ち。4日の準決勝では、甲子園で敗れた横浜(神奈川)との雪辱戦となった。

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5点差を追う3回、青森山田が反撃を開始した。2死一、三塁の好機で4番のバットが一矢報いた。「しぶとく、どういう形であれ塁に出てつなぐというきもちでした」。沖野がカウント1-2からスライダーを捉えて中前へ運び、初得点を奪った。今夏準Vを相手に逆転はできなかったが、最後までほほえむナインらがいた。

今夏は2年ぶりに甲子園に出場し、1勝を挙げた。夏を終え、秋季大会を迎える後輩たちのサポートに回りながら、練習に精を出していた頃。兜森崇朗前監督(47)が退任し、青森山田シニアの監督を務めていた中條純監督(35)が就任した。驚きはあったものの、同シニアに所属していた沖野は「3年前に一緒にやっていた監督なので、いい思い出というか。懐かしいなという感覚でした。成長も見せられたかなと」。中條監督も「練習でも新チームがメインになってしまう中で、交流を持てる機会が少なかったんですけど、僕自身も懐かしく、すごくいい時間だったと思います」と振り返った。

青森出身の沖野にとって、悔し涙、うれし涙を流した思い出深い場所。「小学校の頃から、はるか夢球場で試合をさせてもらっていたので、最後にいい形でいい相手と対戦させてもらえたことが良かった」。大学でもプレーを続ける。「自分の長所を伸ばせる選手」を目標に、さらなる飛躍を見せる。【高橋香奈】