アマチュア選手たちの分岐点となる一日が迫ってきた。10月22日、ドラフト会議。プロ注目の高校生2人と共に、昨今のドラフトにまつわるデータ事情を併せて紹介する。

  ◇  ◇  ◇

運命の日が刻一刻と迫り、奈良大付の新城楓雅投手(3年)が胸を高ぶらせた。「不安? ないですね。楽しみです。(入団した)球団のピッチャーと言えば『新城』と言われる投手になりたい」。すでに12球団から調査書は届いた。身長190センチ、体重85キロ。全国経験はないが、最速150キロをマークする。スケールの大きさは世代屈指。明確なビジョンを描き、その時を待つ。

入学時は180センチ、70キロちょっと。線が細く、最速120キロ中盤…。転機は2年春だった。「高卒でプロを目指そうかなと」。ひと冬を越え、景色が変わった。ウエートトレーニング、走り込みで体を鍛え上げた。食事トレーニングも徹底。1時間に1個のおにぎりを補食し、一晩で白米5合をたいらげる日もあった。体重が増え「直球の出力が上がった」。スライダーといった変化球もより生きるようになった。準優勝した最後の夏には大台も計測。日本ハム達孝太、阪神才木浩人と重ねるプロスカウトもいる。

マウンド上では一回りも“大人”になった。「感情を出してしまったりとかもあったので」。2年秋から背番号1をつけるも、味方の失策にしらけた顔をしてしまうことがあった。田中一訓監督(53)から「表情に出してどうするねん」。「エースが抑えたら済む話やろ」と厳しく指摘された。新城は「エラーも『自分に任せておけ』って気持ちになりました。(奈良大付で)技術面も、人としても成長できた」と振り返った。

「憧れの選手はいませんし憧れたりしたらいけないと思う。自分が一番になりたいので」。大志を抱き、プロの世界でオンリーワンロードを歩む。【佐藤究】

アマチュア選手たちの分岐点となる一日が迫ってきた。10月22日、ドラフト会議。プロ注目の高校生2人と共に、昨今のドラフトにまつわるデータ事情を併せて紹介する。

◆新城楓雅(しんじょう・ふうが)2008年(平20)4月27日生まれ、大阪府大東市出身。灰塚小4年時に諸福スパイダーズで野球を始め、大東中では守口ボーイズに所属。高校では1年秋からベンチ入り。好きな有名人はシンガー・ソングライターの優里。50メートル6秒5、遠投100メートル。190センチ、85キロ。右投げ右打ち。