高校屈指の最速157キロ右腕、横浜高(神奈川)の織田翔希投手(3年)が15日、横浜市内の同校で記者会見を開き、米球界挑戦を正式に表明した。「アメリカの大学進学も選択肢」と話した。

ここで注目されるのが、高校通算140本塁打を放ち米スタンフォード大からマーリンズ入りした佐々木麟太郎内野手(21=花巻東)だ。

大学進学選手における日米のドラフト制度には違いがある。NPBの場合、原則として大学卒業(4年経過)までドラフト指名対象とはならない。MLBの場合、4年制大学に所属する選手は「大学3年生以上または21歳以上」に達した時点でドラフト資格が発生する。18歳で米大学へ進学した場合、学年としては大学2年であっても、満21歳を迎えるタイミングでMLBドラフトの指名対象となる。佐々木も2年在学中の今年、MLBドラフトで指名された。

さらに今オフ特有の事情もある。MLBの労使協定が12月1日に失効となり、新たな協定が締結できなければストライキに突入する可能性がある。仮に織田が高卒で直接MLB傘下球団と契約した場合、労使交渉の混乱による契約および開幕延期などのリスクを受ける可能性がある。「米大学進学」のルートを取れば、米大学体育協会(NCAA)という独立した環境で学業とプレーに専念できる。

「過酷な環境に身を置くことで自分を成長させたい」と語る織田。佐々木が実証した「米大学経由での最短ルート」でMLB挑戦を目指す。トップオブトップの高校球児にとって確かなものとなりつつあるようだ。