高校屈指の最速157キロ右腕、横浜高(神奈川)の織田翔希投手(3年)が15日、横浜市内の同校で記者会見を開き、米球界へ挑戦する決意を表明した。

14日までにNPB12球団との面談を終えたが、幼少期からの夢であったNPBへの思いを乗り越え「世界一のピッチャー」という最終目標に向けて海を渡る決意を固めた。

マイナーリーグとの契約だけでなく、アメリカの大学進学も選択肢に入れ、世界の舞台を見据えた一歩を踏み出す。 

織田は約90人の報道陣を前に「昨日までの各球団のみなさまとの面談でもお伝えさせていただきましたが、自分の最終目標である世界一のピッチャー、世界で活躍するという目標に向け、アメリカの地で挑戦することに決めました」と力強く話した。

このタイミングで渡米を決めた理由について「一番の困難である言葉の壁という部分で、若いうちから生の英語に触れることによって、メジャーリーグに上がった際に自分の意思をチームとしっかりと意思疎通を図れる。そこが一番かなと思います」と明かした。

横浜での3年間も振り返った。「1年生の頃からたくさんの舞台で投げてきて、本当にまずは日本一になるんだという夢を持って横浜高校に行きました。チームの仲間にも支えられ、たくさんの方々にも支えられ、最後の最後まで完走することができ、次は世界一で、世界で絶対に戦いたいという気持ちが芽生えてきました」と率直な思いを口にした。

注目されるのは、プロ球団との契約だけでなく「アメリカの大学進学」を選択肢として挙げている点だ。

織田は「アメリカ挑戦ですが、マイナーリーグもそうですけど、大学の方も考えております」と明言した。この進路は、高校通算140本塁打を放ち米スタンフォード大へ進学した佐々木麟太郎内野手(21=花巻東)と同様、「米大学経由の最短MLB入り」も視野に入れる。

日本のドラフト制度では、4年制大学に進学した場合、卒業(4年経過)までドラフト指名対象外となるが、MLBの場合は「大学3年生以上」または「21歳以上」に達した時点でドラフト指名資格が発生する。佐々木も大学2年時の今年のMLBドラフトで指名され、マーリンズ入りを決めた。

また今年特有の事情として、MLBの労使協定が12月1日に失効を迎える。新たな協定が締結されなければ、ストライキに突入する可能性があり、その場合は契約やマイナーリーグが延期される可能性もある。NCAA(全米大学体育協会)に身を置くことで、学業と野球に専念できるメリットがある。

織田は「小さい頃はNPBを夢に見て、ほんとに素晴らしい球団もありますし、そこでプレーをしたいという思いがありましたが、横浜高校で素晴らしい舞台で活躍することができて、さらに上の舞台で活躍したいなというふうと思えるようになって考えてます。どの道に行ってもやるべきことは変わらないですし、自分が頑張って上を目指していくことには変わりがないと思っています」と話した。

「横浜高校で培ってきたこともそうですし、たくさんの方々の思いも背負って、アメリカの地で挑戦したいなというふうに決断しました」と締めくくった。高卒での直接契約か、リスクを低減した米大学経由か、18歳の決断が注目される。