今夏、高校野球大阪大会の決勝に初進出した準優勝校・箕面学園は3日、大産大付に敗れ、秋は8強で幕を閉じた。
舞台は偶然にも、夏の決勝と同じ大阪シティ信用金庫スタジアム。7月28日、山田文博監督(44)の母校・履正社に試合中盤の先制から流れを止められず2-16で敗戦。試合後、最後まで駐車場の脇で山田監督が保護者や選手1人1人に声をかける姿があり、「次のステップで、頂点をとれるように」と励ましていた。「決勝で勝つのが目標で残念やけど、目標をかなえられなかった。次のステップで野球を続ける選手は17人。2年生たちが先輩の姿を見て、先輩の姿を超えて欲しいですよね」。山田監督の親友で高校の同期・オリックス岸田護監督(45)は現地に足を運べなかったが、健闘ぶりをたたえてくれたそうだ。
10月上旬、同球場で行われた秋季大阪大会へ取材に足を運んだ記者は、指揮官と夏決勝を振り返ることに。甲子園まであと一歩に迫った大躍進に、周囲の反響は大きかったと明かす。「決勝は最後、大敗しているので納得はしていないですが、『決勝まで進んで次の励みになるよね』」。温かい言葉に励まされ、秋へと前を向くことができた。
今秋は引退した3年生の投手たちも現世代の力になった。保田雄世投手、寺島海翔投手の左腕コンビから、「絶対に勝って甲子園に行きましょう!」と熱い言葉を送られ、左投手が予想された試合前には下級生たちの打撃投手役を担った。
10月3日の準々決勝・大産大付戦では2回に相手に先制を許したが、7回に3-3の同点に追いついた。しかし、8回に計3死球と走者をためては2本の適時打で突き放された。「本当は今日は文化祭で。勝たせてやらないといけなかったですね」と指揮官は悔しい表情を浮かべ、翌日の練習試合に頭を切り替えた。
合言葉は、「選手の目標を第一に」。ナインは、ひたむきに大阪の頂点を目指し、山田監督の帽子の内側には「NO・1」とつづられている。「もうひと頑張りしないと勝てない。この冬も頑張ります!」。初の甲子園出場を目指す再チャレンジが始まった。【中島麗】

