阪神高橋遥人にとって、降雨での登板は憧れのシチュエーションだった。パフォーマンスへの影響があれど、雨に打たれながらの野球は「青春だなぁ」とつぶやいたことがある。

その心はプロ入り前に出来た。中学、高校、大学では雨によって部活の練習メニューが変わる。「雨の方が練習はきついです。トレーニングメニューが増えるし、練習メニューが読めない。実戦がなくなるしランメニューも増えます」。それでも思わぬ副産物があった。「ピッチャーだけのランニングは普段からありますけど、雨が降ったら野手もランニングに入るので切磋琢磨(せっさたくま)というか競争というか」。よりチーム一丸を感じられる瞬間だったという。自然と「雨に打たれてやるのは嫌いじゃない」と思い始めた。

逆境を味方ととらえ、15勝目を手にした。リーグトップを走る勝利数、勝率は青春の日々の積み重ねだ。「雨の中で野球している人たちってかっこいいです」。5年ぶりの中5日で快投。虎の左腕エースも十分かっこよかった。【只松憲】

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