阪神近本光司外野手(31)がラストスパートの号砲を鳴らす。29日は室内練習場でいつものように試合前の調整をこなした。ヤクルト戦(甲子園)は午後6時すぎに雨天中止となったが「目の前の試合を勝つだけです」と悠然と話した。

1番打者として、正念場でこれ以上ない輝きを放っている。17試合連続安打中で、マルチ安打も7試合続けている。9月の無安打は1試合だけで、月間打率は3割8分8厘、出塁率は4割3分7厘と破格の数字。チームの7連敗中も毎試合打ち続けた。阪神打線はどこまで行っても近本、中野の出塁とクリーンアップトリオの打撃が攻めの形で変わりない。

「9・29」は05年の第1次岡田阪神のリーグ優勝決定日でもあった。兵庫出身で小学5年生だった近本は「03年と同じく、関西がすごい盛り上がっていたことを覚えています」と振り返った。その年は藤川監督がセットアッパーとして大活躍。03年に続く熱狂を巻き起こした。近年では最も遅い優勝日だった。

巨人との激戦が続く今年は、85年以来の「10月決着」が確定している。最短Vは試合のない10月2日。その前日1日には巨人との直接対決も待つ。近本が言うように阪神は「目の前」しか見ていない。【柏原誠】

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