今秋ドラフト1位候補同士の投げ合いとなった一戦は、関大が接戦を制し先勝した。注目の2人にバックネット裏にはNPBスカウト9球団が視察に訪れた。
関大・米沢友翔投手(4年=金沢)は5回0/3を5安打3失点(自責1)も「真っすぐの質であったりとか、今秋の中では一番良かったんじゃないかな」と振り返った。初回から先頭に三塁打と味方失策で先制を許すと、4回にも四球と暴投で得点圏に走者を置いてから右中間への適時二塁打を浴び2失点。6回に先頭が味方失策で出塁した後、二塁打で二、三塁とされたところで降板となった。
それでも、なかなか状態が上がってこなかった今季、下半身のコンディションを整えるため、ランニング量や投げる量を増やして調整に取り組み「少しずつ良くなっている」と復調の兆しをみせている。
一方、近大・宮原廉投手(4年=崇徳)は7回132球の熱投も11安打5失点。今秋は直近2試合で2完投(完封1)と好調だったが、この日は同点の7回に痛恨の被弾。「インコースに投げ切ったつもりなんですけど、本当に自分の責任」と唇をかんだ。それでも直球の質には「そんなに悪くない」と手応え。スカウトガンでもこの日も最速156キロを記録した。
プロ注目の二人だが、実は試合前から戦っていたという。宮原が、ロッカールームですれ違った際に「なんか(米沢に)ガン飛ばされました(笑い)」と言えば、米沢も「僕が(宮原に)ガン飛ばされました(笑い)」と両者食い違いが発生。結局、お互いが飛ばした、という結論で落ち着いた。
巨人・岸敬祐スカウトは米沢について「この秋一番いい状態だった。球も強い中、ベース板も強かったんで。変化球にしても精度が高くなっている。うちの杉内(俊哉)コーチみたいな、非常にスピード以上にキレを感じるピッチャー」と評価。宮原についても「春から良かったけど、右肩上がりにスピードが上がっていってるのは、すごく体も強いんだなって。パワーピッチングできるっていうところで、フォームとかは違うんですけど、うちにいた沢村みたいな、先発からリリーフまで幅広くできるピッチャーじゃないか」と好印象だった。



