早大が東大を6-0で破り、先勝した。リーグ戦初先発の安田虎汰郎投手(3年=日大三)が9回3安打5奪三振、116球で堂々の初完封をマークした。「まさか最後まで投げさせてもらえるとは思っていませんでした。1イニングずつ行くつもりで、監督に『行かせてください』と志願しました」と振り返った。
立ち上がりこそ制球が乱れたが、回を追うごとにテンポを修正。9回でも143キロを計測するスタミナでを見せた。
大学1年時に「初見チェンジアップ」で旋風を巻き起こした。100キロ台前半のチェンジアップで打ち気をそらし、2勝を挙げた。だが、2年目以降は相手のマークとデータ分析に苦しみ、思うような結果が出ない時期が続いた。そこからはい上がるべく、昨年11月から2月まで「1週間で500球以上」という極限の投げ込みを敢行した。「とにかく投げて投げて、コントロールとテンポを体に染み込ませた」と地道に積み重ねてつかんだ完封劇だった。
普段は辛口の小宮山悟監督(61)もこの日は目を細めた。「当初は5回くらいで他のピッチャーを投入するプランだったが、球数も少なく安定していた。本人が行きたいと言うから任せたが、1人で投げきったのは大したもの」と称賛した。リーグ通算20勝を挙げている小宮山監督も、東大を完封したのは4年秋だった。「東大相手の完封はなかなか難しい。立派だと思う」と自らの経験を踏まえてたたえた。



