楽天のファーム選手の現在地をリポートする「犬鷲通信」。第7回は昨年の育成ドラフト1位で入団した幌村黛汰外野手(22)に迫った。

日本海L・富山時代は36試合で3割4分7割。主に1番として起用され、22盗塁をマークするなど俊足も武器に、プロ入りをかなえた。ファームは今季全日程を終了。幌村は58試合に出場し、打率2割1分1厘(128打数27安打)、6盗塁。「春先からは比べたら、見違えるようになりました」と手応えを得た。

春先は「タイミングが合わなかった」と打席で苦戦した。入団時から理想型として挙げる中島大輔外野手(25)が取り組んでいたという、スイングスピード強化のティー打撃メニューをコーチから教えてもらい、感覚をつかんだ。ウェートトレーニングで、入団時より体重も4キロ増。たくましさとスピードを兼ね合わせたスイングで、8月以降は長打も増した。自慢の俊足も、走る位置やベースを踏む位置を試行錯誤しながら磨いている。

球児3兄弟の長男でもある幌村。2学年下の次男・魅影(みかげ)はトヨタ自動車東日本(岩手)でプレー。三男・偲月(しづき)は今夏、札幌日大(南北海道)の遊撃手として甲子園に出場した。「弟2人の方がすごいと思っているんで」と謙遜しながら「やっぱり兄なんで、負けないように引っ張っていくけるように背中で見せていきたい」と、気を引き締めるきっかけとなった。

5月には、育成4位で入団した金子京介内野手(22)が一足先に支配下登録を勝ち取った。「ウェートでもとんでもない数字を出しますし、物おじもしません」と刺激を受けながら、同期に続ける日を目指す。そのために「走攻守バランスのいい成績を残していけるようにしていきたい」。変わらずに鍛錬を積んでいく。【高橋香奈】

◆幌村黛汰(ほろむら・だいた)2004年(平16)8月8日生まれ、北海道出身。高静小1年の時に野球を始める、静内三中では日高リトルシニアに所属。帝京長岡(新潟)では1年夏の県独自大会からベンチ入り。25年に日本海L・富山に加入し同年、育成1位で楽天入団。177センチ、74キロ。右投げ左打ち。