巨人がレギュラーシーズン全日程を終え、2位となった。昨季最優秀中継ぎの大勢投手(27)がシーズン中盤に離脱したが、新たな戦力が台頭。リーグトップの救援防御率2・57を記録し、最終盤まで優勝争いを支えた。

7月12日、大勢が右肘の張りで登録を抹消された。勝ちパターンの一角を欠く事態に、杉内俊哉投手チーフコーチ(45)は「大勢がね、ちょっと離脱して。苦しいなとは正直思いましたね」と振り返った。

その中で中心となったのが田中瑛斗投手(27)だった。61試合に登板し、3勝3敗2セーブ、防御率1・52。大勢が離脱後は主に8回を任され、45ホールドポイントをマークし、自身初となる最優秀中継ぎのタイトルも確定させた。中川皓太投手(32)は51試合で防御率2・56、船迫大雅投手(29)は50試合で防御率2・29。抑えのライデル・マルティネス(29)も57試合でリーグトップの42セーブ、防御率1・38と、終盤のリードを守る役割を担った。

救援の選択肢を広げたのが、堀田賢慎投手(25)と森田駿哉投手(29)だった。7年目の堀田は8月4日広島戦(マツダ)でプロ初ホールドをあげると、得意のチェンジアップを駆使し、41試合で13ホールド、防御率1・13と存在感を示した。森田は今季序盤、先発も務めたが、短いイニングなら150キロを連発できる力を見込まれ、中継ぎに配置転換。7月20日広島戦(東京ドーム)でプロ初ホールドを挙げ、同24日阪神戦からは19試合連続無失点を記録した。33試合で防御率3・38と、新たな役割で力を発揮した。

杉内コーチは2人について「彼らがね、出てきたおかげで皓太の負担も減ったし、瑛斗の負担も減ったと僕は思ってますんでね」と評価。「瑛斗がしっかり投げてくれて。皓太がいて。賢慎、駿哉君が来てくれたおかげでね、だいぶまた分厚くなった」と、救援陣の充実を実感した。

最終盤には疲労も重なった。3日のDeNA戦では2点リードを守り切れなかったが、杉内コーチは「中継ぎ陣を責めるつもりは全くないんで」とかばい、「使ったこちらの責任かなと思ってます」と話した。10日からは本拠地東京ドームでCSファーストステージが始まる。「まず中継ぎ陣に関しては、もう疲れをしっかり取ってもらって」。優勝争いを支えた救援陣の回復を優先し、短期決戦に備える。