今秋ドラフト上位候補の2人が投げ合い、スカウト陣の前で好投してアピールした。

関大・米沢友翔投手(4年=金沢)は8回1/3を投げ4失点も自責1。今秋はコンディション不良もありなかなか状態が上がらず、徐々に調整してきていたが、この日は初回から147キロを記録するなど球速も戻ってきた。4回こそ「やられたな」と内に甘く入ったスライダーを捉えられ左翼ポール際へソロ本塁打を浴びるも連打は許さず。変化球でもカウントを取り、ファウルにも粘り負けず四球も一つで「今季一番良かった。真っすぐも走ってましたし、変化球も投げ切れていた。(状態は)自分的には80%ぐらいまで上がってきている」と収穫を多く得た。

有馬伽久投手(4年=愛工大名電)は9回128球6安打6奪三振2失点(自責1)で完投。有馬も春から苦しみ続けていたが、この日は初回、2回で5奪三振と直球も走り良い立ち上がり。1-0の5回に味方失策から適時打を浴び同点とされ、9回に勝ち越しを許すも最少失点で抑えてその裏のサヨナラ勝ちにつなげた。「感覚的には(今秋で一番)良かった。最初は真っすぐが走っていて押していけた。後半から球速も若干落ちてきたり、真っすぐちょっと捉えられるなっていうのもあったので、力じゃなくてコントロールをしっかり低めに丁寧に意識して投げました」と振り返った。

ドラフトも近づき、この日はNPB全12球団が視察。ヤクルト橿渕聡編成部ディレクターは米沢について「(ガンで最速149キロを記録し)だいぶスピードも戻ってきている。緩急もうまく使っていますしやっぱり良いピッチャー。要所要所自分の良さを出しながら抑えている。大事な試合で自分のパフォーマンスを出せるっていうのはやっぱり(良い)。大学選手権で見たときの姿には近づいてるのかな」。有馬についても「今年ずっとそんなに好不調の波がない。それが今日の試合も随所に出ている。ストレートとスライダーのコンビネーションは良い」と評価した。両投手とも「左ピッチャーで、全国的に見ても良いピッチャーなのは間違いない」と、上位で指名される可能性がさらに高まる内容となった。