下克上へ、再び強運を引き寄せた。今季3位の日本ハムが、同2位の西武相手に1敗からの2連勝で、CSファーストステージを突破。エース伊藤大海投手(29)がアクシデントに襲われる中、3戦連続で救援陣がフル回転。攻撃では7回に偽装スクイズを仕掛けるなど、大技小技で相手を揺さぶった。逆王手からのファイナルステージ進出は2年ぶりで、2度も経験するのは新庄剛志監督(54)が史上初。14日からはリーグ3連覇の王者ソフトバンクと、3年連続で日本シリーズへの切符を争う。
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やっぱり、何かを持っている。2年前のように、逆王手からCSファーストシリーズ突破を決めた日本ハム新庄監督は「よくやってくれました、みんな」と選手を、ねぎらった。
エース伊藤が打球直撃など2度も試合中に治療を受ける中、第2戦に続き救援陣が無失点リレーでリードを守った。「ピッチャーの踏ん張りが、ものすごく大きかった」と指揮官。マシンガン継投がはまり、僅差(きんさ)の勝利。攻撃では、7回1死三塁で、打席の山県と三塁走者の水野による“偽装スクイズもどき”が、追加点となる暴投を呼んだ。
初球、山県がバントの構えをした瞬間だった。「なんか目が合った気がして、ピッチャーと。いいタイミングでスクイズの構えができたかなと思います。大学時代からチーム内で『助演男優賞』って言われていたくらいなので、発揮できて良かったです」と、背番号54は胸を張った。
構えは見せかけで、ボールは見逃す作戦。新庄監督は「あの偽装スクイズはワンバンのイメージ。(篠原の)球が速いから、フォークボールのワンバンを(捕手が)弾いてくれたらいいなと。ボールになった後のスクイズも面白いかなと考えて」。仕掛けてくると思わせ、焦らせ、ミスを呼ぶ。積み上げた駆け引きの経験が、大一番で生きた。
ファイナルステージでは、3年連続でソフトバンクが待つ。ペナントレースでは5勝18敗2分けと、こっぴどくやられた相手だ。「挑戦者でいけますから。シーズン中はカモだったけど、逆もあるからね」。下馬評を覆す未来を、思い描いた。【中島宙恵】
▼3位の日本ハムが●○○でファイナルSに進出。3試合制で逆王手からの突破は7度目で、日本ハムは24年に突破して以来2度目。2度は06、19年ソフトバンクも記録しているが、2度やった監督は新庄しかいない。日本ハムのファイナルS出場は10度目となり、1Sを勝ち抜いたのは08、14、24、25年に次いで5度目。3年連続1S突破は07~09年中日、24~26年DeNAに次いで3度目で、パ・リーグでは初。セ・リーグも3位のDeNAが勝ち上がり、両リーグとも3位チームの1S突破は08、10、13、17年に次いで5度目。
▼ファイナルSは3年連続でソフトバンクと対戦。ファイナルSが3年連続同一カードは、07~10年の巨人-中日戦に次いで2度目。ファイナルSの日本ハム-ソフトバンク戦は06、12、14、16年にもあり、通算7度目。



