亜大のエース川尻啓人投手(4年=高岡商)がノーヒットノーランを達成し、国学院大に先勝した。9回120球を投げ、11三振を奪う快投を披露。今秋ドラフト上位候補にも挙がる右腕が、プロのスカウトも見守る中で存在感を示した。
立ち上がりからエンジン全開だった。最速153キロの直球を軸に、相手打線を圧倒。1、2回を3者凡退に抑えると、3回は初めての走者を四球で出したものの、後続を併殺に打ち取った。5回は四球と自身の失策、犠打で1死二、三塁のピンチを招いたが、「バックが声をかけてくれたので、楽しめた」と落ち着いて対応。後続を空振り三振、二直に仕留めると、雄たけびを上げた。
終盤になっても球威は衰えず、7回には3者連続三振。9回は最後の打者を遊飛に打ち取り、「なんとか捕ってくれ」と願った通り、3者凡退で試合を締めくくった。
8回までノーヒットノーランの継続に気づいていなかったという川尻は、「スコアボードをちゃんと見ていなかった」と笑顔。大記録が懸かった最終回も「いつも通りいけた。どうせ打たれるだろうなって感じだったので、あまり期待していなかった」と自然体で臨んだ。
東都大学野球でのノーヒットノーランは、2004年秋以来、22年ぶりの快挙。大記録を成し遂げた川尻は「実感ないです。本当に気づいたらって感じでした」と、偉業達成にも淡々とした表情で振り返った。



