セ・パ両リーグのクライマックスシリーズファイナルステージは14日、甲子園とみずほペイペイ-ドームで開幕する。

レギュラーシーズンでソフトバンクに10ゲーム以上の差をつけられた日本ハムは勝ち抜けに5勝が必要になる。今季5勝18敗2分けと大きく負け越した優勝チームにどう挑むのか。新庄剛志監督(54)の手腕にも注目が集まる。

西武とのファーストステージでは、12日の第3戦の7回1死三塁で「偽装スクイズ」を成功させてダメ押し点をもぎとった。右投手の篠原響投手(20)に対し、三塁走者の水野達稀内野手(26)がスタートを切る姿勢を見せ、打席の山県秀内野手(24)もバントの構えをして陽動。篠原の暴投を誘った。

新庄監督の奇策はこれまでも数多くある。

◆「2ランスクイズ」 もっとも数多く決めているのが2ランスクイズ。今年の9月13日西武戦では、2回1死二、三塁で、進藤勇也捕手(24)がカウント3-1から三塁線へバント。三塁から一塁へ送球される間に、三塁走者の郡司裕也捕手(28)に加え、二塁走者の水野も生還した。このほかに万波中正外野手(26)が決めた2ランスクイズなど、わりと多様して成功も多い作戦。

◆「2者連続初球スクイズ」 24年8月14日ロッテ戦。2回無死二、三塁で伏見寅威捕手(現阪神)が初球スクイズに成功。球場がざわめく中、さらに続く水野も初球でスクイズを決め、2球で2点を奪った。

◆「わざと転ぶ重盗」 22年7月3日のオリックス戦。3回2死一、三塁で、一塁走者がスタートを切ってすぐに転ぶ“偽装”。投手から一塁へけん制される間に、三塁走者の松本剛外野手(現巨人)が生還した。ちなみにこのときの投手は、現日本ハムの山崎福也投手(34)だった。

◆「五十幡の快足」 今年8月9日の楽天戦。0-0の7回無死一塁。一塁走者の五十幡亮汰外野手(27)が初球でスタートを切ると、打席の水野はバントに成功。五十幡は二塁でスピードを緩めることなく三塁へ。バントエンドランが決まり、直後に万波に決勝の適時打が生まれた。