マシンガン継投で猛虎打線を封じた。3位DeNAが首位阪神との「2026 JERA クライマックスシリーズ セ」のファイナルステージ第2戦(甲子園)で完封勝ち。敵地での2試合連続完封勝ちは、CS史上初の快挙となった。先発の尾形崇斗投手(27)から計7投手のリレーで、8回に牧秀悟内野手(28)のソロで奪った1点を死守。阪神のアドバンテージの1勝を加えても2勝1敗とリードした。
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DeNAの“仕事人”たちが役割を果たした。ため息に包まれた敵地。守護神レイノルズがマウンドで両手を掲げ、松尾と抱擁を交わした。「自分の仕事はみんなが作ってくれた(セーブ)機会で、三つアウトを取ってくること」。9回2死二、三塁と1打サヨナラ負けの場面も、最後は速球で阪神伏見を二ゴロに打ち取り、完封リレーを締めくくった。CSでビジターチームの2試合連続完封勝ちは史上初の快挙。ブルペン陣が大仕事をやってのけた。
今季は先発の軸として期待されたデュプランティエとコックスがけがでシーズン途中に退団するなど、前半戦は投手運用に苦しんだ。その中で、相川監督は積極的に若手投手を起用。リリーフ陣も場面に応じた流動的な起用を続けた。リリーフ陣の投球回が昨季は計403回1/3だったのに対して、今季は503回1/3とちょうど100回増。岩田が「自分としてもいい経験になる。使ってくださる首脳陣の方々に感謝」と語るように、登板機会が増える中で、おのおのが経験値を積み上げていった。
頼もしい中継ぎ陣がいるからこそ、勝負手が打てた。5回1死満塁の好機で、4回無失点の好投を続けていた尾形に代打を選択。指揮官は「本当に誰でもいけるという状態」とリリーバーたちへの信頼を口にする。5回以降はマシンガン継投。7、8回は岩田、馬場、浜地の“元虎リレー”でスコアボードに0を並べた。
チームは巨人とのファーストステージから無傷の4連勝。ファイナルステージは阪神のアドバンテージを含め、2勝1敗と1歩リードした。下克上日本一を達成した24年以来の日本シリーズ進出まではあと2勝。相川監督は「一つずつ勝っていくだけ、戦っていくだけなので」と力強い。チーム一丸で下克上への道を突き進む。【山本佳央】
∇DeNA尾形(CS初先発で4回無失点の好投)「チームが勝つことのみを考えて、気持ちを込めて投球しました」
▽DeNA馬場(7回2死一、二塁で登板し代打立石を空振り三振)「しっかり準備や想定もしていた。ちゃんと地に足がついた状態で、自分の投球ができた」
▼DeNAの先発平均投球回は昨季はリーグで唯一6回を超え、最長の6・12だったが、今季は5・44に下がり、リーグでは最も短かった。先発の完投数も8度から4度に減り、今季はヤクルト、巨人に並んでリーグ最少。
▼DeNAが阪神に連勝し、ファーストステージ第1戦から4連勝。同一年のCSで4連勝以上は24年に5連勝したDeNA以来9度目。DeNAは17、24年に次ぎ3度目で、3度も記録したのはDeNAが初めて。また、ファーストステージ第1戦から4連勝以上は05年ロッテ、07年中日、14年阪神、24年DeNAに次いで5度目。過去4チームはすべて日本シリーズに進出している。
▼DeNAは<1>戦に続いて完封勝利。プレーオフ、CSで2試合連続完封勝ちは、21年のヤクルトとオリックスがファイナルS<1>、<2>戦で記録して以来6度目。過去の5チームはすべて本拠地で記録しており、敵地で2試合連続完封したチームは初めてだ。今CSのDeNAは4試合で2失点だけで、救援陣は14回1/3で無失点。特に得点圏での被打率は30打数1安打の3分3厘と圧倒的だ。
▼プレーオフ、CSの1-0勝利は12度目で、DeNAでは17年ファイナルS<3>戦、22年1S<2>戦に次いで最多に並ぶ3度目。7投手での完封リレーはプレーオフ、CSで3度目の最多起用人数で、7投手での1-0完封は17年DeNA以来2度目。



