「川崎市立向丘中学校」。ドラフト会場では聞き慣れない“中学校”の単語が響いた。巨人が育成5位で中学3年の関蓮太郎捕手(14)を指名。ドラフト史上最年少となる14歳9カ月で名前を呼ばれた。

現在は、巨人のジャイアンツU15ジュニアユースにあたる多摩川ボーイズでプレー。小学生時代にはジャイアンツジュニアにも選ばれた。縁の深い球団からの指名に関は「巨人軍のユニホームを着てきたので、うれしい気持ちです」と喜びを口にした。

今年のU15ワールドカップでは日本代表の「4番捕手」を務め、3位決定戦で本塁打を放った。強打に加え、二塁送球で2秒を切る強肩も持ち味。榑松スカウトディレクターは「素晴らしい素材。将来性を高く評価して、中学生ですけど指名に値する選手」と説明した。

高校には通学する予定で、球団は長期的な育成を見据える。同ディレクターは「初めてのケースですから、手探りの部分はもちろんある。いろいろな施設もありますし、そこで育てていくことになる」と方針を明かした。関は「よく分からないことも多いので、家族と相談して今後のことを考えていきたいと思います」とコメント。巨人が異例の指名で、未来の戦力づくりの形を示した。【北村健龍】

◆中学生のドラフト指名 巨人が育成5位で中学生の関を指名。ドラフト(育成含む)の中学生指名は史上初めて。NPBの野球協約では中学卒業見込みの選手でも選択可能としている。関は11年12月26日生まれの14歳9カ月。過去には辻本賢人投手(89年1月6日生まれ)が米国のマタデーハイスクール休学中の04年、15歳10カ月で阪神8巡目に指名されたのが最年少だった。

◆関蓮太郎(せき・れんたろう)2011年(平23)12月26日生まれ。兄の影響で5歳ごろに野球を始め、宮崎台バーズでプレー。小学6年時にジャイアンツジュニアに選出された。川崎市立向丘中では多摩川ボーイズに所属。今年のU15W杯では日本代表の主将、4番捕手として銅メダル獲得に貢献した。179キロ、82キロ。右投げ右打ち。