内藤哲也(38)の新たなテーマは、NEVER無差別級6人タッグのベルト挑戦だった。SANADAとタッグを組んで、同王座のベルトを持つYOSHI-HASHI、後藤組に勝利。終盤、王者の連携技に屈しかけたが、SANADAが助けに入り、なんとか回避。最後はYOSHI-HASHIからジャックナイフ式エビ固めでの3カウントを奪った。

リング下では同じユニットの仲間であるBUSHIが2人の戦いを見守っていた。試合後、マイクを取った内藤は「今シリーズの俺のテーマはBUSHI、SANADAの気持ちを確かめること。鷹木信悟の前へ前へ出て行く姿を見て悔しかった。2人もその気持ちがあるなら、俺たちも動きだそうぜ」と呼びかけ「(3人で)6人タッグ王座に挑戦させていただきます」と高らかに宣言した。

その後リングに呼びつけられたYOSHI-HASHIは「おい、やってやるよ、この野郎。このベルト簡単にとれるもんなら取ってみろ」と受けて立った。後藤も「(もう1人の王者)石井さんもきっとやる気だろうよ。やってやるよ」と叫んだ。

オスプレイのけがによるベルト返上で空位となったIWGPヘビー級のベルト奪取に意欲を見せる鷹木に刺激を受けた。24日の後楽園大会で貪欲に猛アピールを続ける仲間を見て内藤は「(鷹木を見て)俺は悔しいよ。2人もこのままでいいのか? その気持ちをリング上で確認したい」と語っていた。試合ではYOSHI-HASHIと何度もエルボー合戦を繰り広げ、倒されても起き上がり、闘志を見せた。

BUSHIは「3人の意志は固まった。勢いがあるのは鷹木だけじゃないことを結果として見せないといけない」。普段バックステージではほとんどコメントをしないSANADAも「俺はもうすでに、第1回目の防衛戦をイメージしてコンディションを整えておく」と内藤の思いに応えた。解説をしていた鷹木も「みんなで刺激し合っていけたらいい」と仲間の奮起を喜んだ。

1月4日の東京ドーム大会で飯伏に敗れ、2冠を失い、2月28日のIWGPインターコンチネンタル選手権でも敗れ、目標を見失った。4月26日“ホーム”の広島でO・カーンを破り、浮上のきっかけをつかんだ。来年1月の東京ドーム大会でメインのリングに立つため「逆転の内藤哲也」が新たなターゲットに向かって動きだした。【松熊洋介】