ボクシングの前WBAスーパー、WBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(32=BMB)が、フライ級での「天下統一」に意欲を示した。
タイトル防衛の祝勝会が30日、京都市内のホテルで行われた。寺地は王座を返上し、フライ級への転向を表明。WBCが空位となっている同級王座決定戦を指示しており、今秋にも同級1位クリストファー・ロサレス(29=ニカラグア)との一戦が有力視される。
ライトフライ級で世界主要4団体統一を目指した寺地だが「マッチメーク運」に恵まれなかった。「待っていても時間がかかるし、体的にもしんどい。階級を上げて(ベルト)統一を目指したい」。
今年1月の防衛戦ではカルロス・カニサレス(ベネズエラ)とダウン応酬の激闘を演じた。痛めた右拳は手術を要する大けが。その拳は「もう大丈夫です」と6月にはスパーリングを再開している。
ベルトを手放した寂しさよりも、減量苦から解放されるメリットの方が大きい。「2キロは大きいですよ」。ライトフライ級のリミット48・9キロからフライ級は50・8キロ。水抜きなど極限の減量でウエートを削ってきたが、調整は格段に楽になる。
「(階級を上げる)不安は全然ないですね。前まで減量が相当しんどかったから、だいぶ楽になる。別にベルトがなくなった感覚もないし。負けて、ではないですからね。前に負けた時は実感あったけど」
フライ級はWBAがユーリ阿久井政信(倉敷守安)、WBOがアンソニー・オラスクアガ(米国)がベルトを保持でWBCとIBFが空位という現状。寺地は「そういう(ベルト統一戦)流れになってほしい。1人でベルトを集めるのは大変なんで。時間がかかるようならもう1つ(階級を)上げてもいい」と3階級制覇まで見据える。
ベルトを手放したが、むしろ解放感。「いろいろ縛られず、あらゆる選択肢にチャレンジしたい」。32歳、拳四朗の新たな“冒険”が始まる。【実藤健一】

