関脇熱海富士(24=伊勢ケ浜)が、東前頭5枚目の狼雅(27=二子山)に敗れた。立ち合いで左前まわしをがっちりつかまれた。右をわずかにのぞかせたが、上手を取れないまま寄っていくと左から上手投げで転がされた。
大関昇進を目指した今場所は10日目まで8勝2敗と順調だったが、11日目から4連敗。勝負どころの終盤戦で崩れた。
八角理事長(元横綱北勝海)は「相撲は強いけど、精神的に弱かった。悪い時にどう力を出すかが課題。まだ大関は難しい。いい時ばかりじゃないから」と評した。得意の右差しにこだわりながらも、相手のまわしを切ろうとする工夫がなかった点も指摘した。
熱海富士は新関脇から9勝、12勝と積み重ねて今場所を迎えていた。今場所は14日目を終えて8勝6敗。来場所以降の大関とり継続もあやしくなってきた。
浅香山審判部長(元大関魁皇)は「スタミナ切れかな。よたよたしてしまって、一気に相撲が変わってしまった」と惜しんだ。ただし、千秋楽の藤ノ川戦も無駄にはできない。浅香山審判部長は「1勝でも勝つことが次につながる。厳しい状況に変わりはない。しっかり集中して相撲を取ってくれればいい」と奮起を期待した。

