ツリジョモデルの“つ~ちゃん”こと利水つばさが12日、神奈川・鶴見「新明丸」(新明利勝船主=67)で、餌木マダコ釣りに挑戦した。

台風上陸前とあって、悪天候も覚悟しての釣行となったが、激しい雨は出船前の30分ほどだけだった。昨年7月、マゴチ釣りで同船に乗船した際は豪雨。「あのときは本当に寒くて、唇が紫色になるほどでした。でも、船長(新明慶樹)さんが優しかったので、楽しかった印象しか残っていません」と振り返った。

お気に入りの新明丸で、久しぶりの釣りとあってか、前日はワクワクが止まらなかった。「(午後)11時に寝たけど、(午前)1時半には目が覚めてしいました。それで『どんな釣りだったかな』とか、『忘れ物はないかな』とか考えていたら、寝られませんでした」と完全睡眠不足状態だった。

新明丸でのマダコ釣りはテンヤ(手釣り)と餌木のいずれかを選べる。今回つ~ちゃんが挑戦したのは餌木。「餌木は2年ほど前に1度だけあります。そのときは5時間くらい釣れなくて、『タコのことが好きだ~』と『世界の中心で愛を叫ぶ』のように叫んだら釣れたんです(笑い)。そのときの餌木は今日も持ってきています」。実にシュールなエピソードではあるが…

前日には、釣り具屋でタコ餌木を9個購入。だが、「2年前に挑戦したときの餌木がそのまま残っていて、買う必要がなかったです」と笑った。

2年前にマダコを乗せたエース餌木は温存。高橋英夫船長(52)オススメの餌木はピンクヘッドで緑&黒ボディーと、赤ヘッドで白ボディーをチョイス。そこにアピール用に銀色のヒラヒラも付けた。開始わずか10分ほどで「乗ったかも?」とリールをまき始めた。「うわ~、めっちゃ重い!根掛かりかな?」と半信半疑で巻き上げた餌木には0・8キロのマダコがついていた。海面まで上げると一気に引き抜き、見事船中1匹をゲットした。

うごめくタコに「怖い、どうしよう…」と手を出せずにいると、見かねた隣の常連客が餌木からタコを外してくれた。だが、タコも常連さんの手に吸いついて抵抗。ちょっとしたホラー映画のようだった。

“後半のつ~ちゃん”がまさかの船中第1号。「高橋船長から『台風の影響で後半は条件が悪くなっていくだろうから、前半から』と言われていたので、とりあえず釣れて良かったです」。しかし、この日は船全体が渋く、餌木のトップは3匹。午後1時以降は風が強く、立っているのもままならない状態となった。そんな中でも、最後の最後まで諦めることなく、海底を小突き続けた。しかし、無情にも2匹目は現れなかった。「両思いになれませんでした」と悔やんだ。なお、竿頭はつ~ちゃんを助けてくれた常連さんの9匹でテンヤだった。

高橋船長は「先週から青潮が入ってしまいバスクリンのようになってしまいました。それで海中が酸欠になり、タコが海面を泳いでいたくらいです。今日も厳しかったけど、潮は徐々に回復しているので、今後に期待ですね」と話した。新明丸では9月いっぱいはマダコを楽しめる。

この日の模様は本紙釣り特集(関東版)およびユーチューブ動画「ニッカン釣りちゃん」で後日アップ予定。