“がんは早期発見が重要”--。当然、「膀胱がん」も、誰もが早期に発見を望んでいることでしょう。前回は、膀胱がんの自覚症状を取りあげました。それが「無症候性の肉眼的血尿」でした。実は、それが今回取り上げる“膀胱がんの早期発見”に大きく結びつくのです。
「男性のあなたは、トイレで血尿のチェックを常にしていますか?」と聞くと、患者さんは「気にかけてはいませんでした」と。血尿のチェックは常に行うことが重要です。最近は、洋式トイレに座ってオシッコをする男性が多くなりました。そのためにチェックができなくなった人もいます。ちょっと気にかけていると血尿はわかります。
血尿は真っ赤です。強い黄色のおしっこを心配される方もいますが、それは尿が濃縮しているので、血尿とは違います。血尿は、血の色をしていて見間違えることはありません。そして、必ず泌尿器科を受診してください。
加えて、早期発見で大事なのは「尿検査」です。会社員は定期健診で受けられますが、個人営業の方々は、1年に1回は特定健診(国が定めた年に1度の健康診断)を必ず受けましょう。対象者は40歳~74歳で、その検査の主な内容は、「血液検査」「血圧測定」「尿検査」「身体測定」「診察・問診」で、尿検査もしっかり行われます。
尿検査は1年に1回で良いので受けましょう。もちろん、血尿が出たときはすぐに泌尿器科を受診しましょう。これを実践することで、膀胱がんも早期発見ができます。(取材=医学ジャーナリスト・松井宏夫)

