300人リレーコラム

培ったラグビー精神、宇宙でも生かす/星出彰彦

<聖火リレースペースアンバサダー 星出彰彦(51=宇宙飛行士)>

野口聡一宇宙飛行士とともに、昨年7月「聖火リレースペースアンバサダー」に就任させていただきました。世界中のトップアスリートが記録や勝利へ向け、日頃の努力とチームワークを発揮する素晴らしい場です。我々も宇宙で挑戦しています。

宇宙飛行士の星出彰彦氏は笑顔でバトンを渡す
宇宙飛行士の星出彰彦氏は笑顔でバトンを渡す

父親の仕事の関係で3~7歳まで米国に住んでいた時にケネディ宇宙センター(フロリダ州)やワシントンDCのスミソニアン博物館などで宇宙への夢が膨らみ、日本に帰国してからはSFアニメ「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」の世代でした。実物の現実の世界とSF世界の両方を見て宇宙に憧れました。

中学からは茗渓学園(茨城)に入学しました。ラグビーが「校技」だったのですが自分は水泳部でした。当時ソウルオリンピック(1988年)で鈴木大地さん(現スポーツ庁長官)が競泳の背泳ぎ100メートルで金メダルを獲得して、ヒーローでした。鈴木さんの看板だったバサロ泳法もまねしてましたね(笑い)。

高校2年からはシンガポールにあるインターナショナルスクールに留学しました。その学校が英国系で本格的にラグビーを始めました。大学(慶大理工学部)では体育会ラグビー部でスクラムハーフでした。OB戦で初トライした時のことは今も鮮明に記憶してます。ハーフライン手前の自陣ラックから同期のプロップをダミーにして50メートル以上を独走して中央にトライ! でも、最後は足がもつれてしまって倒れこんでしまったというのが本当です(笑い)。

ラグビーで学んだフォア・ザ・チームの精神は宇宙飛行士となった今も生きています。宇宙飛行士1人だけでは何もできない。世界各国の基地など国際的なつながりの中でのチームワークがカギになります。犠牲的な精神、みんなが同じ目標に向かって挑戦を続けるということです。国際宇宙ステーション(ISS)での船外ミッションは6時間から6時間半に及びます。90分間で地球を1周するので太陽で明るくなったり、真っ暗になったりするのを繰り返します。宇宙空間では水分補給だけで食事もトイレもできません。難しいミッションを終え、地上のチームとのテレビ会議で、すごくいい笑顔で迎えられた時に「この笑顔のためにやったんだ」という思いがしました。野口さんとともに大会を盛り上げたいと思います。(285人目)

選手、コーチ、関係者を含め、五輪好きの芸能人など、300人が20年東京五輪・パラリンピックに夢をつなぎます。

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