元ガールズケイリンの選手・田仲敦子(旧姓手柴)さんが、JKAスタッフとして新たな道を歩み始めた。

07年に名桜大卒業後は沖縄で高校の体育教師を3年間務め、ガールズ2期生(104期)に転じた。派手な活躍はなかったが、堅実な走りはファンから支持された。

競輪人生が暗転したのは22年7月。ちょうどガールズケイリン10周年で機運が盛り上がっていた時期だった。

「高松の決勝で落車して、脳内出血したため右半身に障害が残ったんです。通常の生活に支障はなかったんですが、医師から競輪選手としては無理と言われました」。


田仲敦子さん
田仲敦子さん

それから1年半、バンクに立つことはなく代謝制度により今年1月に現役を引退した。

その後、競輪選手会の手伝いをしていたが、思いがけずJKAから声がかかった。「もうすぐ熊本競輪が再開するし、スタッフとして業務の手伝いをしないか」。田仲さんの心の中に新しい風が吹き込んできた。

熊本競輪は16年4月の熊本地震で被災して以降は休催。500バンクから400バンクに再建された。「本当は選手として新バンクに立ちたかったけれど、違う形でも再び競輪に携わることができて本当にうれしい」。

8年ぶりに再開する7月20日には、たくさんのファンとともに喜びをかみしめるつもりだ。

◆田仲敦子(たなか・あつこ)1984年(昭59)10月21日、熊本市生まれ。通算成績は672戦21勝。優勝1回。モットーは大器晩成。