ホームの福田知也(42=神奈川)が5番手から中を強襲し、地元G3初優勝を飾った。通算では22年松山以来2度目のG3制覇となった。

準決で仕掛けの遅さを指摘された佐々木真也が、決勝は南関4車の先頭で躍動した。ホームで藤井侑吾に出られたが、中団にスイッチした和田真久留が大外を踏み込むと、福田は川崎特有の伸びるコースにすかさず入った。

「意識して中を割るような練習はしていた。真久留のスピードをもらって“川崎コース”を突っ込めた」。シミュレーションの効果はてきめんだった。

今でこそ豊富な戦力がそろう神奈川勢だが、福田は不遇な時代を生き抜いてきた。「郡司浩平や北井佑季の後ろを回るチャンスが来るように、コツコツ頑張る」。

ようやくベテランの苦労人に収穫の時期が訪れた。【松井律】