早大が2時間5分56秒の大会新記録で、16年ぶり3度目の優勝を飾った。従来の大会記録2時間7分51秒を1分55秒更新。全日本、箱根を含めた大学3大駅伝制覇をした2010年度以来の快挙となった。就任5年目の花田勝彦監督(55)にとっても大きな1勝となった。「すごくうれしい。いろいろな方が応援してくださった。やっと恩返しができた」と喜びをかみしめた。
1区から順に吉倉ナヤブ直希(3年)-本田桜二郎(1年)-鈴木琉胤(2年)-新妻遼己(1年)-山口竣平(3年)-工藤を配置。当日変更は行わなかった。
2区本田が区間賞の走りで7位から首位に押し上げた。しかし、3区で日大・キップケメイに区間新の走りで逆転されて9秒差に。それでも、4区新妻が1・1キロ地点で日大・首藤をかわして再逆転。昨年に国学院大の辻原がマークした区間記録(17分20秒)を10秒塗り替える快走で首位でつないだ。その後も山口、工藤がトップを守った。指揮官は「圧倒的な個を作るためにやってきた。今回は1年生2人が頑張ってくれた。本当に良い結果だった」とたたえた。
3月の東京マラソンでは箱根駅伝山登りの5区3年連続出走中の「山の名探偵」こと工藤が28年ロサンゼルス五輪代表選考会MGC(来年10月開催)の出場権を獲得。2年生となった鈴木はU23アジア選手権5000メートルで金メダルに輝けば、3年生の山口は7月に同種目で今季学生トップの13分17秒19をマークした。8月のU20世界選手権3000メートルではルーキーの本田が銅メダルをつかんだ。
個性派ぞろいのチームだが、メンバー外となった主将・小平敦之(4年)による1対1の面談などを通して結束力も高めてきた。今回は4年生が工藤のみの布陣だったが、主務の高尾啓太朗がまとめ役として出雲路に備えてきた。
抜群の実力とチーム力で出雲路をえんじ色に染め上げた。花田監督は「出雲は6区間、全日本は8区間、箱根は10区間。選手層は足りていない。見ている仲間も頑張って走ってほしい」と、次の戦いを見据えた。

