ラグビー

ゴールは8強じゃない、再び日本でW杯を/沢木敬介

<ラグビーワールドカップ(W杯):日本3-26南アフリカ>◇準々決勝◇20日◇東京・味の素スタジアム

ジャパンは力を出し切った-。前サントリー監督の沢木敬介氏(44)は激闘を振り返って言った。南アフリカ自慢のフィジカルの強さに敗れたものの、過去優勝2回の強豪と真っ向勝負したことを評価。

日本対南アフリカ 笑顔で記念写真に納まる堀江(中央下)、福岡(中央)ら(撮影・鈴木みどり)
日本対南アフリカ 笑顔で記念写真に納まる堀江(中央下)、福岡(中央)ら(撮影・鈴木みどり)

ベスト4入りは逃したが、大会を通しての成長を喜んだ。同時に日本代表の躍進を今後の日本ラグビーの発展につなげる必要性を強調。再び日本でW杯を開催することを望んだ。

   ◇   ◇   ◇

日本は南アの強さに敗れた。攻守にわたってフィジカルの強さというプライドをぶつけてきた相手。ラインアウト、スクラム、モール…、その強さがボディーブローのように効いた。W杯優勝を含む上位常連チームの強さ。そこに真っ向勝負できたことが素晴らしい。

アイルランドに勝ってチームは自信を手にした。それが、大会を通しての成長だ。自信を持って1つ1つのプレーをした。日本のレベルが低くないことを証明した。4年前に南アに勝って世界へのきっかけをつかんだチームは、世界と互角に戦えるまでに成長した。ギアを上げた南アは難敵だったが、ウェールズやフランスなら勝てたはずだ。

今大会の日本チームの挑戦は終わったが、日本ラグビーのゴールはここじゃない。今回はホームの利が大きかった。日程や暑さなど環境、応援などに後押しされた面はある。4年後のフランス大会は違う。W杯開催国でもないから、ティア1とのマッチメークも難しくなる。トップリーグ活性化や育成年代の強化など、日本ラグビー界にとっての課題もまだまだ多い。

ジャパンの躍進だけでなく、日本ラグビー界にとってもW杯開催の意義は大きい。認知度は高まり、ファンも増えた。それを、どう今後につなげるかだ。近い将来、もう1度W杯を開催するのもいい。それだけの価値は十分にある。

◆沢木敬介(さわき・けいすけ)1975年(昭50)4月12日、秋田県男鹿市生まれ。秋田経法大付(現明桜)高—日大を経て98年にサントリー入り。SO、CTBとして活躍した。06年から6年間、サントリーでコーチを務め、13年にU—20日本代表監督に就任。15年W杯ではコーチとして南アフリカ戦勝利に貢献した。16年にサントリー監督に就任してトップリーグ連覇後、昨季限りで退任した。

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