「シルバーコレクター」が、また新たな銀メダルを獲得した。3度のW杯年間王者に輝いた森井大輝(37=トヨタ自動車)が、4大会連続で銀メダリストになった。

 森井は2番目に登場。序盤に失速したが、その後は安定した滑走を披露した。優勝したクルカ(米国)に1秒64及ばなかったが06年トリノ大会から続く銀メダル記録を更新。「正直、悔しいけどホッとした。(初日で)形に残るものが出来たから。残り4レース(種目)も攻めて、もう1つ上のキレイなメダルを取りたい」。

 7日の会場練習では5番手のタイムで「ふがいない滑りだった。本番までに修正する」と口にしていた。8、9日は悪天候により練習が中止となったが、見事に修正した“パラアルペンスキー界の兄貴”。11日は前大会銀メダルのスーパー大回転で悲願の金メダルを狙う。