日本がチェコに0-3と敗れ、3戦全敗で1次リーグを最下位で終えた。ともに2連敗で準決勝進出の可能性がなくなったチェコとの対戦だったが、日本は今大会初勝利を目指して積極的に相手ゴールに迫った。GK福島忍(61)の好セーブなどで均衡状態が続いたが、第2ピリオド(P)終了間際に失点。第3Pにも2失点して力尽きた。日本は13日の順位決定予備戦でA組3位のノルウェーと対戦する。

 厳しい現実だった。10年バンクーバー大会で銀メダルを獲得し、2大会ぶりの平昌では金メダル獲得が目標だった。しかし、2位以内が準決勝に進出する1次リーグで全敗。それも地元韓国に1-4、米国に0-10、そしてこの日も3点差で、結局3試合で1ゴールしか決められなかった。日本が世代交代にも苦しんでいる間に、他の国は一気に成長。その差が開いた。

 中北浩仁監督は「決めるところは決める、守るところは守る、ミスはしない。この鉄則が、できていなかった」と振り返った。序盤の好機を生かせなかったことが、結果に響いた。「痛い1敗。次は絶対に勝ちたい」と同監督は順位決定予備戦、順位決定戦に向けて話していた。