平昌(ピョンチャン)冬季パラリンピックスノーボードクロス男子下肢障害銅メダルの成田緑夢(24=近畿医療専門学校)が、日本選手団第2号の金メダルを狙う。

 15日午前、16日のバンクドスラロームに向けて会場で最終調整した。小雨が降る中、雪質や斜面を確認しながら約2時間半滑走。男子大腿(だいたい)障害の小栗大地(37=三進化学工業)や16年リオデジャネイロ夏季パラリンピック陸上男子走り幅跳び銀メダルの山本篤(35=新日本住設)らと談笑する姿もあった。練習後は取材には応じず、マスク姿でバスに乗り込んだ。

 メダルの色以上に、パラリンピックに出場することで多くの人に感動や希望を与えることを信念とする。12日のクロスで銅メダルを獲得した時には「完璧な銅メダル」と表現し、バンクドスラロームに向けては「挑戦するだけ」と意気込んでいた。14日にはアルペンスキー大回転女子座位で村岡桃佳(21=早大)が日本選手団第1号の金メダルを獲得し、成田にも期待がかかる。