平昌(ピョンチャン)パラリンピックアルペンスキー大回転女子座位金メダルの村岡桃佳(21=早大)が15日、メダル授与式に出席し、仲間から粋なサプライズ祝いを受けたことを明かした。

 授与式後、取材に応じた村岡は14日に男子座位狩野亮(31=マルハン)の誕生日会に参加したら「私の金メダルのお祝いもしてくれてびっくりしました。(師匠の森井大輝からは)『よく頑張ったね』と言われました」と満面の笑みを見せた。

 式では仲間や家族らが見守る中、雨が吹き込む表彰台の中央に進み、日本選手団第1号となる金メダルを手にした。「一番見たかった景色を見ることが出来てちょっと泣きそうでした。やっぱり一番きれい。すごく重みがある」と、これまでの銀、銅メダルとの違いを実感して喜びに浸った。

 目標の金メダルは「いつかは絶対に取りたいもの」としていたが「正直、今回取れるとは思っていなかった。金メダルをゴールとしていたけど、取った今はスタート地点だと思った」。大会最終日の18日には苦手の回転に臨み、全5種目でのメダル獲得に期待がかかる。「メダルを目指して、ベストを尽くす。もっとたくさんの金メダルが取れるような選手になります」とさらなる活躍を誓った。