【金子真仁】西武甲斐野央「絶望のフルベース」舞台裏 3連続四球でも首脳陣高い信頼

西武は4月17~19日の敵地での日本ハム3連戦を2勝1敗で勝ち越し、沈滞気味の流れを変えました。しかし2勝した試合はいずれも、リードした終盤に無死満塁の大ピンチがありました。甲斐野央投手(29)が“絶望のフルベース”と表現したシーンに迫ります。

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◆甲斐野央(かいの・ひろし)1996年(平8)11月16日、兵庫県生まれ。東洋大姫路では主に三塁手。東洋大進学後から投手に専念。1年秋からリーグ戦に登板し、3年秋に最優秀投手とベストナイン。18年ドラフト1位でソフトバンク入り。19年11月のプレミア12では中継ぎとして優勝に貢献。20年12月に右ひじ手術を受け、21年5月に実戦復帰。22年6月17日の楽天戦で160キロをマーク。24年、ソフトバンクにFA移籍した山川の人的補償として西武入団。昨季は47試合に投げ、自己最多33ホールドを挙げた。昨季まで通算226試合、9勝13敗、11セーブ、85ホールド、防御率3・19。188センチ、92キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸6800万円。



絶望のフルベース


4月19日、夕刻。帰京の飛行機に乗るため、ベンチから出る西武ナインはスーツに着替えていた。

糸川亮太投手(27)が出てきた。横について歩く。コンクリートに囲まれた通路は、バスまで70~80メートルといったところか。私と、女性記者2人が一緒に歩き、糸川に話を聞く。

気がつくと、糸川のすぐ後ろに甲斐野と、篠原響投手(19)が並んで歩いていた。甲斐野が私たちに聞こえるようにつぶやく。

「篠原にもお話、聞いてもらおうか。絶望のフルベース」

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1980年11月、神奈川県座間市出身。法大卒、2003年入社。
震災後の2012年に「自転車日本一周」企画に挑戦し、結局は東日本一周でゴール。ごく局地的ながら経済効果をもたらした。
2019年にアマ野球担当記者として大船渡・佐々木朗希投手を総移動距離2.5万キロにわたり密着。ご縁あってか2020年から千葉ロッテ担当に。2023年から埼玉西武担当。
日本の全ての景色を目にするのが夢。22年9月時点で全国市区町村到達率97.2%、ならびに同2度以上到達率48.2%で、たまに「るるぶ金子」と呼ばれたりも。