平昌(ピョンチャン)パラリンピック・アルペンスキー大回転女子座位金メダルの村岡桃佳(21=早大)に「彩の国スポーツ功労賞」が授与されることが15日、有力となった。

 埼玉県は深谷市出身の村岡が金を含む計4個のメダルを獲得したことを受け、パラアスリートとして10人目となる同賞を贈呈する予定だ。県広聴広報課担当者は「村岡選手は多くの県民に勇気や希望を与えてくれた。賞を贈るのに十分」と話した。表彰に向けて県議会の同意を必要とする条例案が成立する見通しで、表彰は7月以降となる見込みだ。同賞は今大会代表で14年ソチ大会回転男子座位金メダルの鈴木猛史や陸上桐生祥秀ら74人2団体が受賞している。

 村岡は同日夜、金メダルの授与式に出席。雨が降る中、ステージ中央で両手を大きく振って喜んだ。「一番見たかった景色を見ることが出来て、ちょっと泣きそうだった。やっぱり一番きれい。すごく重みがある」。18日には苦手の回転に臨み、5個目のメダルを狙う。「もっとたくさんの金メダルがとれるような選手を目指す」と決意を新たにした。【峯岸佑樹】