ダル絶賛「世界NO.1」佐々木朗希の奪三振力/セイバーメトリクス2022〈1〉

「セイバーメトリクス」のフィルターを通して、2022年シーズンを振り返る5回連載。皮切りはもちろん、完全試合を成し遂げたロッテの佐々木朗希投手です。史上16人目、21世紀で初めてのパーフェクトを達成した20歳。快挙にふさわしい能力の持ち主であることが、データも物語っています。

プロ野球

令和の怪物が、史上最高の数値をたたき出した。ロッテの佐々木朗は3年目の今季、20試合で9勝4敗、防御率2・02。規定投球回に届かず、ややもの足りない数字にも映るが、9イニングあたりの奪三振数を示す奪三振率では、歴代1位の12・04をマーク。与四球率でもハイレベルな数字を記録し、セイバーメトリクスで重視される2つの項目で見事な数字を残した。

◆セイバーメトリクス 米野球学会の略称「SABR(セイバー)」と測定基準を意味するメトリクスを組み合わせた造語で、野球を客観的データで分析し、選手の評価を行ったり戦術を組み立てる試み。メジャーでは浸透しているデータ指標になっている。

奪三振だけじゃない 与四球率1・60

佐々木朗は129回1/3で173三振を奪い、奪三振率は12・04

100イニング以上の投手で「12」を超えるのは史上初。19年千賀(ソフトバンク)がマークした過去最高の11・33を上回った。