ヤクルト村上宗隆 圧倒的OPS&「珍」打率1位/セイバーメトリクス2022〈5〉

最後はやはり、この選手についても触れておきたいですよね。日本選手最多の56本塁打を放ち、史上最年少で3冠王に輝いたヤクルト村上宗隆内野手(22)。セイバーメトリクスの指標でも、OPSはリーグで唯一「1・0」を超えるなど、各項目で他を圧倒する数字をマークしました。一方で、今季は空振り率がリーグワースト。空振りの多い首位打者は珍しく、異例の数字での3冠王でした。

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空振り率リーグワーストなのに…

56本塁打で3冠王になった村上の成績はやはり圧倒的。特にOPSはリーグ断トツの1・168で、22歳以下では歴代1位。

年齢の条件を除くと史上19位だが、今季はリーグ全体で投高打低だったことを考えると、かなり抜けた数字。

2位牧(DeNA)との差は・307で、OPSで3割以上の差をつけたのは、3度記録した王(巨人)に次ぎ2人目だ。本塁打、打点ではそれぞれ2位に歴代最大差をつけたが、OPSでも歴代3位の大差をつけた。

圧倒的なリーグ1位もあれば、珍しいリーグ1位もあった。