大魔神以来…理想のクローザー中日マルティネス/セイバーメトリクス2023<4>

中日のライデル・マルティネス投手(27)が圧倒的な投球を披露した。今季は32セーブに加えて、防御率0・39をマーク。2年続けて「30セーブ+防御率0点台」は97、98年佐々木(横浜)以来2人目の快挙だった。投球の内容を見ても、三振を多く奪えて四球を出さない理想的なピッチング。通算100セーブも達成し、球界屈指のクローザーと呼べる存在になった。

プロ野球

与四球率1・00未満

今季は終盤に離脱して2年連続セーブ王こそ逃したものの、奪三振率、与四球率ではともにキャリアハイをマーク。

奪三振率の高さはもちろんだが、与四球の少なさが際立つ。48試合でわずかに4個で、9イニングあたりの与四球数を示す与四球率は0・77。

シーズン30セーブ以上の投手は今季まで延べ126人いるが、与四球率1・00未満はマルティネスが4人目。奪三振率が11・00以上で0個台は初めてだった。

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