【契約更改2025全文・中日大野雄大】日本シリーズ解説での気付き 柳裕也への思い

中日大野雄大投手(37)が11月12日にナゴヤ球場内で契約更改を行い、5000万円アップの1億7000万円の単年契約でサインしました。23年に左肘を手術して昨年まではわずか2勝。4年契約も終了し今季の年俸は野球協約の減額制限を超える60%減、1億8000万円ダウンの1年契約、1億2000万円で契約を更改していました。キャンプから先発争いを勝ち抜き、20試合11勝4敗、防御率2・10と復活。自己最多タイ11勝で5年ぶり5度目の2桁勝利となり、カムバック賞にも選ばれました。ベテラン左腕に思いを聞きました。

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◆大野雄大(おおの・ゆうだい)1988年(昭63)9月26日、京都府生まれ。京都外大西では2年夏、3年春に甲子園出場(2年夏は登板なし)。佛教大では京滋大学リーグMVP3度。10年ドラフト1位で中日入団。15年、19年プレミア12、21年東京五輪で侍ジャパン選出。19年、20年と2年連続で最優秀防御率、20年は最多奪三振も獲得し沢村賞にも選ばれた。184センチ、85キロ。左投げ左打ち。



11月12日、契約交渉を終え会見

11月12日、契約交渉を終え会見

「思った以上」11勝、5000万UP単年1億7000万円

―サインは

「はい、しました。5000万アップで、契約をさせていただきました」

―年数は

「単年ですね」

―球団からは

「『今年1年、よく頑張ってくれましたね』と。なので、僕も、すごく評価していただいたんで、10月中だったかな、その交渉で1発で、『はい、来年も、じゃあそれでお願いします』と決まりました」

―今季はチームトップ、そしてキャリアハイの11勝

「思った以上にできたなと。僕は素直に思いますし、毎年ね、なんとか頑張りたいと、やりたいと思っている中で、今年も挑んだんですけど、その中でも思ってた以上の数字が出せたかなと思います」

―一昨年の23年には左肘の手術もあり、カムバック賞を受賞

「うれしいですね。その賞の存在は知ってましたし、僕が在籍している中では岩瀬さん、松坂さんが取られたのも知ってましたし。今年投げていく中でそういう賞があるのももちろん知ってましたし、なんか取れたらいいなとは思ってましたしね、正直ね。でも、うちにも上林誠知がいて、誠知もアキレス腱(けん)切っての今年の活躍でしたし、彼はしかも規定(打席)乗ってるんでね。その中でホームランあれだけ(17本)打って、盗塁もあれだけ(27個)しているということで、誠知かなというふうに思ってたんですけど、誠知はまだ、パフォーマンス見てると普通のタイトルをね、まだ取れる実力あると思うんで、誠知ならタイトル取ってもらって頑張ってもらおうと思いました」


9月21日の巨人戦で、キャリアハイとなる11勝を挙げた

9月21日の巨人戦で、キャリアハイとなる11勝を挙げた

「来年もう1度、規定投球回」を目標に

―来季16年目を迎える

「今年は本当にピッチングコーチがうまいことやりくりしてくださって、バンテリンドーム中心のローテーションで、20試合投げて、16試合は確かバンテリンだったと思うんで、その中で上げられた数字だと自分でもわかってますし、やっぱり1年間投げてきた(高橋)宏斗と松葉っていうのは、(登板)間隔を空けずに1年間どこでも、暑い中でも本当に投げてきて、という投手なので、本当にそこはリスペクトしますし。また規定を投げたピッチャーと投げてないピッチャーというので、僕はもうすごく差があると思っているんですよね。僕も規定をずっと投げてきた投手ですし。そこは何て言うんですかね、1年間やってきたと胸を張れるのが、規定投球回、規定打席だと思うので、そこは来年もう1度そこ投げられるようにやっていきたいなというところと、つまり外でも投げないといけない。バンテリン以外でもね、投げられるというところを見せていかないといけないと思いますし、そうなった場合は、今年よりももちろんしんどいシーズンになるのは間違いないので、まあ、目標はそこに置いてやっていきたいなと思います」


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福岡県出身。西南大卒。1998年西部本社入社。
広告部で営業、報道部では九州のレジャー面や高校野球などを担当。
紙面レイアウト部門の整理部に11年所属したあと、2012年から37歳で初のプロ野球記者。ソフトバンクを8シーズン担当。5度日本一(18、19年は2位からの下克上日本一)を経験。
2020年は西日本のアマ野球担当もコロナ禍で春、夏とも甲子園大会中止。
21年から阪神担当。23年はキャップとして38年ぶり日本一を取材後、整理部へ。阪神の紙面などを担当。
25年2月から再び現場へ戻り中日担当。50歳で初の名古屋生活。
趣味は休日の野球観戦。野球グッズ集め。