【全文公開】月組トップ鳳月杏インタビュー「裏切りまくることを楽しみながら」久々悪役
月組トップ鳳月杏が、兵庫・宝塚大劇場で、主演作「RYOFU」「水晶宮殿(クリスタルパレス)」で熱演を見せている。日本では〝裏切り者〟の印象が強い三国志最強の武将呂布を「楽しみながら」も、力強い立ち回りはもちろん、野心や愛憎といった内面を〝宝塚らしく〟描いている。公演に先立ちインタビューに応じ、意気込みとともにトップ娘役天紫珠李への思いも語った。宝塚公演は4月4日に開幕し、5月17日まで。東京宝塚劇場は6月6日~7月19日。
演劇
◆鳳月杏(ほうづき・あん) 6月20日、千葉・船橋市生まれ。06年入団。月組配属。月組、花組、月組と経験し、歌、ダンス、芝居すべてを磨き、3拍子そろったスターに成長。24年7月、月城かなとの後任として、トップ制度固定後では最も遅咲きの19年目でトップ就任した。全国ツアー「琥珀色の雨にぬれて」「Grande TAKARAZUKA 110!」で天紫珠李とのトップコンビお披露目。身長172センチ。愛称「ちなつ」。
★RYOFU作・演出は栗田優香氏。中国并州(へいしゅう)を治める丁原の娘雪蓮を誘惑し、娘婿として并州の地と兵力を手に入れ、天下取りをもくろむ三国志最強の武将呂布奉先と、中国4大美人のひとりである貂蝉(ちょうせん)との因果な愛憎を描く、血と愛と罪が華やかに燃え上がるピカレスクロマン。
★水晶宮殿(クリスタルパレス) 作・演出は齋藤吉正氏。水晶で築かれた中世の宮殿をほうふつとさせるクリスタルパレス。流星の騎士メテオが、宇宙空間に散ったクリスタルパレス再興のため、複数の水晶(クリスタル)を探し求める伝説のプリンセスとともに星々を巡る旅に出る。月組の魅力を注ぎ込んだゴージャスでスペクタクルなファンタジーショー。
大きな感情で表現すること
―作品の見どころを
鳳月お芝居の「RYOFU」は三国志を知っている方はご存じだと思うんですけれども、最強の武将ということで、殺陣が多いのが見どころです。いつもの刀だけでなく方天画戟(ほうてんがげき)というやりを持っての立ち回りなので、今回はアクションの先生がド派手なアクションが得意。先生にいろいろなことを教えてもらいながら、強い立ち回りを見ていただきたい。
―侍タイムスリッパーも立ち回りが多かった
鳳月流派といいますか、殺陣の先生がいろいろいらっしゃる。教えてくださることもそれぞれ違うというか、侍は日本刀で戦う形。今回は中国なので、また型が違う。侍タイムスリッパーで勉強させていただいた事を生かしながらも、今回新たに違った戦い方、どちらかというと体全体を使った大ぶりなアクションという感じで。侍に関しては、少しすっとした武士という意味でのスマートな立ち回り方を勉強にさせていただいたので、役を通して戦い方が違うことも勉強になるなと感じています。
―脚本・演出の栗田優香氏から演技に関する注文は
鳳月あらすじに書かれていた通り、けれん味と言いますか、普通の感情よりもさらに大きく表現するのが全体を通しての課題。歌舞伎的なお芝居といいますか、呂布がたくさん斬っていったりするので、それが暗いようにならず、パフォーマンスとして、アクションとして、華やかにエンターテインメント要素を加えた芝居にしたいと言っていただいています。大きな感情で表現することは課題にしていただいてます。
―悪に徹する役というのは
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