【三原舞依の言葉/一夜明け現地発】集中力の天才が見ている景色「小さい子が2人…」

【エスポー(フィンランド)=松本航】フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終第6戦フィンランド大会で、女子の三原舞依(23=シスメックス)がGP2連勝を飾りました。

第4戦英国大会に続いて頂点に立ち、全体トップで初のGPファイナル(12月8日開幕、イタリア・トリノ)進出が決定。現地エスポー限定の一夜明け取材では、中野園子、グレアム充子両コーチから「集中力の天才」と呼ばれる要因を自ら分析しました。

フィギュア

<GPシリーズ第6戦フィンランド大会>女子シングル優勝:三原舞依一夜明け会見

【フィンランド大会女子シングル成績】


順位名前SPフリー合計
1三原舞依73.58130.56204.14
2ルナ・ヘンドリックス74.88129.03203.91
3河辺愛菜67.03130.38197.41
4紀平梨花64.07128.36192.43
5マデリヌ・シザ65.19122.65187.84
6リンゼー・トルングレン65.75117.48183.23
7アナスタシヤ・グバノワ56.03110.54166.57
8ブラディー・テネル60.64103.34163.98
9イエニ・サリネン59.6995.95155.64
10ヤンナ・ユルキネン42.89111.56154.45
11リンネア・セデル55.6396.28151.91
12エワ・ロタ・キーブシュ49.2789.62138.89
優勝した三原舞依(右)と3位の河辺愛菜(共同)

優勝した三原舞依(右)と3位の河辺愛菜(共同)

ジュニア以来のファイナル「数億年ぶりぐらいの舞台かな」

――あらためてファイナルが決まり、一夜明けて

三原 ファイナルに行けることが、まず何よりもうれしいです。いろいろな方からお祝いのメッセージをもらった。(親交のある)スガシカオさんからもメッセージをもらって…。演技に対する悔しさはもちろんあるんですけれど、ファイナルという大舞台は(15年にバルセロナの)ジュニアGPファイナルに行ったぶり。昨日、インタビューでそう聞いたんですけれど、全然そんな感じがしなくて「数億年ぶりぐらいの舞台かな」という思いでした。

――4大陸選手権で2度優勝したが、前回の英国大会で「一番の金メダル」と話していた。あらためて思いは

三原 ず~っと4位だったので…。シニアデビューのシーズン(16年)のスケートアメリカの3位と(18年)フランス杯の2位しか、グランプリではメダルを取ったことがなかった。イギリス大会の金メダルより、今大会の金メダルの方が意味があると思っています。悔しい思いも含まれた金メダル。次の試合にすごく生きてくると思う。

――今まで悔しい思いをしてきたが、英国大会も、今回も僅差で勝てた。そこから得る手応えは

大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球などを担当。22年北京冬季五輪もフィギュアスケートやショートトラックを取材。
大学時代と変わらず身長は185センチ、体重は90キロ台後半を維持。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。