「関東ガマシ」と聞くと、人気のパチスロ機を思い出す人も多いのではないか。もう使わない言葉かもしれないけれど、関東の選手には、まくり主体のレーススタイルが、いまだにある。東京のベテラン山田竜一(55=東京)は、「そういうレースの方がお客さんは楽しいと思うし、自分もやっていて楽しい。辞めるまで、このスタイルでいきたいね」と話す。

10月、平和島のG3マスターズリーグを制したのは、その山田だった。昨年6月三国以来の優勝は、4コースカドからのまくり一撃。まさに真骨頂のレースだ。この優勝で、来年4月浜名湖で開催されるプレミアムG1マスターズチャンピオンの出場権を獲得した。久々の出場かと思って聞いたら、「初めてなんだよ」と意外な答え。えっ? 思わず声が出た。

SG出場歴もあり、長くA級で活躍している関東の実力者。てっきりマスターズチャンピオンには何度か出場しているものだと思っていた。今期勝率はA2級のボーダー下。「B級で出ないといけないから。休んじゃおうかな」と冗談を飛ばしたが、すぐに「同世代もいるし、楽しみではあるよね」。来春の浜名湖で、遅れてきた“ルーキー”の得意技がさく裂するシーンを楽しみにしたい。

◆山田竜一(やまだ・りゅういち)1971年(昭46)3月25日、東京都出身。67期生として90年11月多摩川でデビュー。通算46度Vで、SGは99年3月児島クラシックで初出場。G1優出は9度。