V戦線の行方を占う初日特選は地元主役の坂本紘規(30=青森)が先勝した。北日本4車の番手で、逃げた比佐宝太を追い込んだ。「バンクが重く感じる」。仕上がりに不安を覚えて表情は曇りがちでも、準決7Rの番組を見てはその目がぎらり。競走得点90・85で特選級の上川直紀が相手と分かり、「上川(直紀)がいるっ!」と声をうわずらせた。

話は前検前日までさかのぼる。同い年の2人は日大自転車部の同級生に始まり、選手養成所でも117期同期の間柄。坂本は上川のホーム宇都宮に冬季移動しており、親交が厚い。「(上川は)自分の地元八戸に1泊してから前検入り。一緒に夕飯に行って、前検日は自分の車で八戸から青森へ。自分が2時間近く運転している間、(上川は)ずっと助手席で寝てたんですよ。準決はそんな相手に負けたくない(笑い)」。

準決はくしくも、自身が1番車で上川はお隣の2番車とさながら運転席のよう。レースでも寝た子は起こすなとばかり、好スパートしていく。