軽ギアを駆使しながら本格化への兆しを見せている。127期でデビュー2年目の木村優駿(20=埼玉)は逃げにこだわる好漢。翌日のレースへ策を聞かれれば、「先行」としか答えずに力を付けてきた。

今節も予選から逃げ、逃げで、A級1・2班戦で自身初となる3節連続の決勝進出を果たした。準決は、末の粘りを欠いた予選と違って逃げ粘り2着。「準決は落ち着いて駆けることができた。初日より感じは上向き」と言って、心地よさそうに汗をぬぐった。

準決で番手から木村をかわした荒木貴大はS級経験もあるが、埼玉ワンツーに喜ぶどころか、戸惑いを隠せない。「だって優駿はギアが軽いんですよ。みんなが使う3・92じゃなくて、3・77。それでいて最後も踏み切れる。こっちは抜くのがやっと」。

木村は同じ山信田学の門下で、兄弟子・森田優弥(113期・S級2班)のアドバイスを大事にする。「森田さんから『A級では、ギアを上げなくてもいいかも』と。森田さんはA級時代はギアを上げなかったと。自分もこれを参考に。いずれ上げたときに、それが武器になると思う」と、伸びしろを後に残すプランを明かした。

迎える決勝は、初日特選で上位独占の北日本カルテットが相手でも考えを曲げない。「先行しかないです」と、内容重視の仕掛けで波乱を呼ぶ気だ。