2日目は初日以上の強風だったが、2予9Rで逃げ残った新山響平は「風は全く感じなかった」と振り返った。冗談で言っているのかと思ったら、阿部力也が「あまり感じなかったですね…。ここ(会見場)より、ずっと穏やかでしたよ」と言うので、新山の発言は本当だった。しかし、その後の浅井康太や谷口遼平は口をそろえて「重かった」。いったい何が、正解だったのだろう…。

浅井と谷口は気配も良く、準決まで勝ち上がった。2予10Rでワンツーを決めて2人は冗舌だった。レースは、谷口ラインが前受けしてカマす組み立てだったようだ。

昼田達哉が動いて、鈴木陸来がたたく展開。ここで、鈴木が谷口のヨコで止まる動きがあった。しかし、谷口の粘り勝ちで鈴木が前に出る。そこをすかさず仕掛けて浅井と決めた。「鈴木君は遅くても絶対動くと思ったので、そのタイミングを逃さないつもりでした」と冷静な判断が光った。

準決10Rの谷口遼平は、杉浦侑吾をどう攻略するかがテーマだ
準決10Rの谷口遼平は、杉浦侑吾をどう攻略するかがテーマだ

初日の谷口は、悪かった地元勢の流れを断ち切り「ホッとしました」と安堵(あんど)の表情を浮かべていた。そして、2日目は浅井との連係。最高の結果で締めくくったが、プレッシャーから解放されたのか、10歳ほど老けて見えた(笑い)。地元戦は自分自身との闘いでもある。大切にレースを進めたい気持ちと勝ちたい気持ち。その両方がかみ合うことが大切だ。その意味で、谷口は地元戦でのバランスが取れてきたように感じる。

準決10Rは、杉浦侑吾のカマシが強烈なので、その走りを封じることができるかが鍵になる。(日刊スポーツ評論家)