日本競輪選手養成所(滝沢正光所長)117期、118期(ガールズ9期)卒業記念レース(卒記)が23日、静岡・伊豆市の同所で行われた。男子は元高校球児の青柳靖起(こうき、20=佐賀)が完全Vで卒記王者に輝いた。

佐賀勢の卒記覇者は、06年の藤野孝彦(91期)以来、14年ぶり。最終バックで3番手を確保し、4角から外を一気に伸びた。

小学校から野球に打ち込み、折尾愛真高では外野手として活躍。自身は甲子園に手が届かなかったが、競輪好きの奥野博之監督に身体能力を評価され「おまえならできる」と、輪界入りを勧められた。

野球で鍛えた根性が武器だ。「負けず嫌いが持ち味」と胸を張る。養成所生活も後半になり、滝沢正光所長が指導するT教場入りを果たすと、最後の第3回記録会でゴールデンキャップを獲得。決勝も自転車競技の実績者を一蹴と、メキメキと頭角を現してきた。

「九州を代表する先行選手になりたい。先行でグランプリを取って所長を超えたい」。持ち前のど根性で九州をけん引する。