ガールズケイリン126期生の注目選手を紹介する「Girl’s Collection(ガールズコレクション)2024」。第4弾は中島瞳(20=埼玉)を特集する。高校時代にはインターハイ、全日本選手権で優勝。在所2位の成績で養成所を卒業と、将来有望なホープの素顔に迫る。【取材・構成=川村恵太】
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■太田師匠と出会い
幼少期からスポーツに打ち込んだ。中島瞳は2歳上の兄の影響で、小学校に上がる前にマウンテンバイクに出会った。小4から始めたウエートリフティングでは、中学時代に全国大会に出場。しかし、どちらも高校受験を機に打ち切った。
中島 ウエートリフティングはコロナ禍で自然と終わっちゃった感じ。(練習場所の)自衛隊施設にも入れなくなってしまって。マウンテンバイクは競技人口が少なく、女子1人でレースすることもあって。強いのか弱いのかも分からず、面白みがなくなっちゃった。
その中で選んだ高校は、自転車競技の強豪・川越工。師匠である太田真一との出会いも、ここだった。
中島 中3の時の部活見学でピストに乗せてもらって、太田さんに「こういう世界もあるんだよ」って教えてもらいました。自転車競技をやりたいと思ったし、家からも近い。建築とかも好きだったので、絶対に入りたいと思いました。
入学し、迷うことなく自転車競技を始めた。コーチを務める太田の指導もあり、着実に力をつけた。
中島 太田さんは土日に競走がない時は見てくれていた。最初はスプリントの経験がなかったけど、太田さんがマンツーマンで模擬レースをやってくれたりとかしましたね。
努力が実を結び、3年時にはケイリンでインターハイ、全日本選手権を優勝。この時にはすでに競輪選手の道だけを考えていた。
中島 2年の終わりぐらいには競輪に進むと決めていました。迷いはなかったです。優柔不断ではないので(笑い)。
■飯田先輩が刺激に
高校卒業と同時に養成所に入った。1年間の訓練を経て、在所2位の好成績で卒業。今では大宮バンクを中心に練習に励んでいる。埼玉は現役のガールズ選手が14人の大所帯。その中でも高校の先輩でもある飯田風音とは、一緒に練習をする機会が多いという。
中島 風音さんは身近にいて刺激になります。グレードレースでも活躍されてる。いつも練習している時は優しいけど、レースに行くと全然違う。自分もそうなりたい。風音さんみたいに、いつかはG1に呼ばれて、一緒に行ければと思います。他にも強い人がたくさんいて、教えてくださる方が多くていい環境です。
同期では在所1位の仲沢春香が、本格デビュー後すでに優勝6度と大活躍。比較されることもあるはず。
中島 仲沢さんは見ていて強いなあと思います。でも仲沢さんは仲沢さんのスタイルがある。自分は今からスタイルを確立していくところ。遅咲きだとしても、いつかは(ガールズ)グランプリ(GP)とかに出られればと思います。
デビューして約半年。レースごとにいろいろな戦法で立ち回っている印象だ。
中島 良く言えば何でもできてはいますけど…。悪く言えば何をするか分からない。「中島選手ってどういう走りをするの?」って感じだと思うし、車券が買いにくかったりするのかな。本当は自力で戦いたいけど、気持ちとか脚力が足りてないですね。特に決勝だと全然相手にされてない。
それでも、コンスタントに決勝に進めているのは力がある証拠だろう。
中島 小さいことですけど、決勝には毎回乗れるようにとは思って走っています。決勝に乗り続けないと、グレードレースに呼ばれないですし。将来的には周りに「この選手がいると嫌だな」って思われる存在になりたい。「中島さんには行かれたくない」っていう自力選手になれればいいですね。自分は自転車が好きなので、いつまでに選手を辞めるとかも決めていません。できる限り長く続けていきたいです。
同期や身近な選手の活躍に刺激は受けても、全く焦りは感じていない。9月に20歳になったばかりの若者は10年、20年後の選手人生を見据えて地道に努力を重ねる。いつかはG1、そしてガールズGPで頂点に立つことを信じて。
◆中島瞳(なかじま・ひとみ)2004年(平16)9月27日、埼玉・川越市生まれ。県立川越工卒。高校の先輩に太田真一、平原康多、宿口陽一、飯田風音らがいる。競輪選手養成所126期生として平塚ルーキーシリーズでデビュー(予選2、2着、決勝3着)。通算成績は31戦6勝(ルーキーシリーズ含む)。通算獲得賞金は391万8000円(29日現在)。身長157センチ、59キロ。血液型A。
■能力あるけど練習足りない
中島瞳の師匠・太田真一の話 能力はあると思うけど、まだ高卒1年目だしね。練習が足りない。泥臭くていいから、消極的にならないようにやっていけば育つと思います。飯田風音みたいなタイプで、自力でしっかり勝てるようになってもらいたい。それには全然スピードが足りないね。まあ将来的に風音ぐらいにはなると思ってはいます。あとはそこから、どうすればグランプリに出られるか、どうすればサトミナ(佐藤水菜)を倒せるかを考えてやって欲しいね。まだ若いですし、これからですよ。
■プライベートはアイドルオタク
レースでは応援される側の中島だが、プライベートでは男性アイドルオタクとして声援を送る。SixTONES、Snow Man、timeleszが好きで、ファン歴は長い。「高校の友達と聖地巡礼をしたりとかで、モチベーションを上げたりしています。11月にはSnow Manのライブに行く予定です」と、目を輝かせていた。





















